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暇人の暇人による暇人のためのつぶやき

思い立ったことをただただつぶやきます

ドラえもん最終回の諸説

 日本人なら知らない人はいないであろうドラえもん。10年ほど前に声優が変わった際には、多くの議論がなされるほど日本国民から愛されている人気アニメですが、その人気が故にネットでは数々の最終回の説が飛び回っています。そこで今回は、それらの動画を見ていき、どの説が一番現実味があるのか、検証していきたいと思います。

 

 1 タイムパラドクス

 

 

 

 突如ドラえもんが電池切れで動かなくなる。しかし、ドラえもんの型番のロボットは、電池交換の際に耳に記憶をバックアップするように設計されているため、耳のないドラえもんは電池を変えたら今までののび太との記憶が消えてしまう。ドラえもんがこのまま動かないのも嫌だが、今までの思い出も消したくないのび太。そこでのび太は自らが有能な技術者となって、ドラえもんの記憶を無くさないまま元の通りに直すことを決意。その日からのび太は人が変わったかのごとく猛勉強をして、一気に優等生に。そして時は流れ35年後、ついにのび太ドラえもんを元通りにすることに成功する、、、、

 

 とてもよくできた話であると思います。のび太のドジで間抜けだけど、本当は人一倍友達思いな優しい性格といったキャラ設定から言っても、非常につじつまが合うかのように思われます。ただ、のび太の大人の姿は、「のび太の結婚前夜」や「STAND BY ME ドラえもん」などで描写されており、そこには大人になっても相変わらずドジで間抜けな姿が見られます。藤子・F・不二雄も先にこの最終回を見ていたら、大人ののび太の姿は描写せず、この話を公式に最終回にしていたかも?

 

2 のび太植物人間に

  

 

 お正月のある日にしずかちゃんと羽子板をしていたのび太。途中、運動音痴ののび太が打った羽が、大きな木の上に引っかかってしまった。しずかちゃんに少しでも良いところを見せたいのび太は、木に登って羽を取ろうとするも、案の定転落。そのまま病院に運ばれ、意識不明の重体に。このまま放っておけば命を落とす状態になるが、手術をするにも野比家にはそんなお金があるはずもない。ジャイアンをはじめとする同級生も必死のカンパを募ったものの、小学生のカンパなど微々たるもの。ドラえもんの道具で治すことも、「生死にかかわることに道具を使ってはいけない」というドラえもんに埋め込まれているプログラム上できない。そこでドラえもんは、どうにかのび太を助けようと、未来へ行き、四次元ポケット内にある道具をすべて売り払ってしまう。そのお金(惑星ひとつは変えるほどの金額)で一番大きなダイヤを買い、そのダイヤを現代の世界で売り、のび太の手術費を捻出する。そのお金で何とか手術を受けたのび太だったが、手術は失敗し、植物人間に。のび太の一番の親友だったドラえもんは、最後にのび太の好きな場所に連れて行きたいと、のび太を背負い、唯一残しておいたどこでもドアへ。そのドアの向こうは、天国だった、、、、

 

 

 のび太ドラえもんの信頼関係が強く描かれた、非常に良い話ですね。ただこの話も、大人ののび太の話が描かれている以上、本当の最終回としてはつじつまが合いません。

 

 

3 ドラえもん未来へ帰る

 

 

  • 『小学四年生』1971年3月号掲載
あらすじ
ある晩、勉強部屋で寝ていたのび太はザワザワとした物音に眠りを妨げられる。雑踏のような物音に顔を起こしてみると、大勢の人間が壁をすり抜けて部屋に現れ、また壁をすり抜けては姿を消していった。
次の朝、未来の世界に一時的に帰っていたドラえもんが戻ってくるが、ひどく元気がなく、なぜかぼんやりとしていた。のび太は昨晩の奇妙なできごとを説明しようとするが、その矢先にママがのび太を呼びつけ、壁に書かれた落書きを指さしてのび太をなじり始める。まったく身に覚えのないことにのび太は知らないと弁解するが、そこへパパが来て大事なライターがなくなったと騒ぎ出し、「そういえばこのところいろんな物がよくなくなるなあ」と3人は顔を見合わせる。不思議そうに首をかしげる彼らを見ながら、ドラえもんは「とうとう、このへんにもあらわれたか」と力なく呟く。
のび太は勉強部屋でドラえもんと向き合っておやつを食べるが、ドラえもんは大好きなどら焼きを前にしても手をつけようともしない。声をかけても気のない返事しかしないドラえもんをいぶかしんでいると、そこへ突然、昨晩のように壁をすり抜けて奇妙な人間たちがドヤドヤと部屋に侵入してきた。先頭に立つ男は名刺を差し出し、「自分は未来世界の観光会社ガイドで、未来世界の時間観光ツアー客を案内している」と名乗る。ドラえもんは時間旅行のマナーを持ち出し、「旅先の時代の住人に気づかれないように行動するのが時間旅行のルールだろう」と怒るが、ガイドは「それでは客が満足しなくなったのだ」と笑っていうことを聞かない。やがて母子連れはのび太のノートやパパの入浴を覗いたり、新婚カップルは家に記念の落書きをしたりその場でイチャイチャしたり、金持ちはママが洗っていたシャツを「珍しい繊維だ」と言って買い取ろうとするなど、ツアー客達はその傍若無人ぶりをエスカレートさせる。野比家の面々はすっかり憤慨するが、彼らは4次元移動で壁をすり抜けて移動して家の中を駆け回り、なかなか捕まえることができない。
そんな中、ピストルを持った奇妙な男が現れ、「ここが気にいった、下宿するぜ」と野比家への下宿を要求する。男は、「殺し屋ジャック」という未来世界から逃亡してきた凶悪犯だった。ジャックはピストルを突きつけて野比家の面々とツアー客を脅迫し騒然とさせるが、駆けつけてきたタイムパトロールに撃たれて拘束される。
ツアー客が去って、野比家にようやく静寂が戻ってきた。のび太が「時間観光旅行なんて迷惑だ!」とぼやいていると、そこへセワシが現れる。セワシは未来からの渡航者たちのマナーが非常に悪く、過去の人間に迷惑をかけないために「時間旅行規制法」が制定され、過去への渡航が一切禁止となったと説明する。ドラえもんが元気がなかったのは、「規制法」が近々制定されるのを知っていたからだった。当然ドラえもんも帰らねばならなくなりのび太は引き止めるが、ドラえもんは「男だろ!これからはひとりでやってくんだ。きみならできる!!」とのび太に檄を飛ばす。やがて帰還のサイレンが鳴り、別れの時が来る。のび太に檄を飛ばしたドラえもんも、別れの瞬間を前にして「のび太くんとわかれるのいやだあ」と泣きわめくが、セワシに引っ張られ、結局否応なしに未来へと帰っていった。
ドラえもんセワシとともに未来の世界へ戻り、タイムマシンの出入り口も机の引き出しから消えた。勉強机に向かうのび太は、その引き出しを開けるたびにドラえもんのことを思い出し、そこに彼の影を見て静かに呟くのだった。
「つくえの引き出しは、ただの引き出しにもどりました。でも……、ぼくは開けるたびにドラえもんを思い出すのです。」と

 

  

 この話は実際に「小学4年生」で連載された話です。時間旅行客のマナー違反という、おそらく当時の日本人の海外旅行でのマナーの悪さを皮肉って描かれたかのような、非常によくできた話だと思います。もしこの先タイムマシンのようなものが発明され、実際に時間旅行というものができるようになれば、中国人等を中心に起こり得そうな問題ですね。

 

 

 

 老若男女問わず多くの人から愛され続けているドラえもん。残念ながら原作者はすでにこの世にはいないため、真の最終回を見ることは永遠にないかもしれませんが、完結することなくいつまでも私たちの心の中に存在し、少年のような純粋な気持ちを忘れさせずにいさせてくれる存在でい続けてくれればよいのではないでしょうか?


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