【野球】 侍ジャパンVS欧州選抜、世界51か国で生中継へ!! 、、、、見る人いるの? 欧州の野球事情
3月10、11日に行われる侍ジャパン対欧州代表戦(東京ドーム)が欧州を中心に世界51カ国で生中継される。
スポーツ専門放送局「ユーロスポーツ2」が2試合を生中継する予定。欧州で野球中継が放送されるのは珍しく、熊崎勝彦コミッショナーはキャンプ視察で侍ジャパンの選手を「欧州でも生中継されるから頑張れ」と激励しており、関係者は野球振興の一助にも期待を寄せているhttp://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/02/24/kiji/K20150224009862500.html
世界的にはまだまだマイナーな野球にしては異例の、世界51か国での生中継。日本でカバディやクリケットを生中継しても誰も見ないのと同じように、野球がヨーロッパで放送されても見る人はいるのか?とも思われますが、、、ただ、野球ファンの私にとっては、これをきっかけに少しでも野球の世界的な普及につながってほしいとも思います。
ところで、世界的には非常にマイナーなスポーツの野球ですが、一応世界ランキングというものも存在しているようです。
Rank | Nation | Points |
2013 | Trending |
1 | Japan | 785.18 | 2 | 1 |
2 | USA | 766.02 | 1 | 1 |
3 | Cuba | 662.98 |
3 | -- |
4 | Chinese Taipei | 605.48 | 4 | -- |
5 | Netherlands | 433.50 |
6 | 1 |
6 | Dominican Republic | 379.18 |
5 | 1 |
7 | Canada | 353.52 | 7 | -- |
8 | South Korea | 340.90 | 8 | -- |
9 | Puerto Rico | 291.50 |
9 | -- |
10 | Venezuela | 269.00 |
10 | -- |
11 | Italy | 196.18 | 11 | -- |
12 | Mexico | 136.78 |
12 | -- |
13 | Panama | 132.92 |
13 | -- |
14 | Australia | 127.82 |
14 | -- |
15 | Brazil | 116.61 |
15 | -- |
16 | Nicaragua | 110.77 |
18 | 2 |
17 | Spain | 105.52 |
17 | -- |
18 | Germany | 78.90 |
19 | 1 |
19 | Colombia | 69.00 | 16 | 3 |
20 | Czech Republic | 68.93 |
27 | 7 |
21 | China | 68.25 | 20 | 1 |
22 | Israel | 55.47 | 26 | 4 |
23 | Philippines | 52.40 | 23 | -- |
24 | Pakistan | 51.00 | 21 | 3 |
25 | Great Britain | 50.56 | 24 | 1 |
26 | New Zealand | 50.00 | 28 | 2 |
27 | France | 46.75 |
32 | 5 |
28 | Argentina | 42.91 |
22 | 6 |
29 | South Africa | 33.00 | 31 | 2 |
30 | Thailand | 30.50 | 25 | 5 |
http://www.ibaf.org/en/infopage-detail.aspx?id=149f4e9a-9427-4a7b-b8df-18ab77845d33
このランキングによれば、日本は野球大国のアメリカを抑えて見事1位に!ただ、台湾が4位にいたり、オランダが5位にいたり、パキスタンが南アフリカやフランスより高ランクになっていることから、このランキングは実力順ではなく、国際試合を行った回数が大きく影響されているのでしょう。純粋な実力順(メジャーリーガーもすべて使うとして)でいったら、1位アメリカ、2位ドミニカ、3位日本、4位ベネズエラ、5位韓国といった感じでしょうか?
まあ、サッカーのFIFAランキングもなかなか実力順にはならないので、こういったランキングはあくまで参考程度としてみた方がよさそうですね。
さてところで、今回の侍ジャパンの相手、欧州選抜は、世界ランキングでも上位にランクインしているオランダやイタリアなどの選手を中心に編成されています。ヨーロッパはまだまだ野球後進地域(サッカーでいうとアジアやアフリカみたいな感じ?)ですが、果たしてヨーロッパ各国の野球事情はどのようななっているのでしょうか?
オランダ
フーフト・クラッセ(Honkbal Hoofdklasse)は、オランダにおける野球のトップリーグである。プロリーグであり、8チームが参加して行われている。下部リーグ(エルステ・クラッセ、Eerste Klasse)も存在し、ソフトボールなどとともに盛んである。オランダはイタリアと並ぶ欧州野球界の強豪とされる。王立野球協会が監督するリーグ戦は4月から9月にかけて、各チーム42試合で行われ、基本的に週末に行われている。入れ替え制(promotion and relegation)を採用しており、リーグのチーム構成は毎年変わる。日本と同じように、チーム名は企業名が名前の一部につけられている。リーグでの最終的な上位2チームが、ヨーロッパカップに進む。
イタリア
イタリアンベースボールリーグをトップリーグとしてもち、下部組織にイタリアンベースボールリーグ2、セリエA、セリエBなどを持つ、ヨーロッパ最大規模のリーグ。レベル的にもヨーロッパ最高峰で、イタリアンベースボールリーグのトップを争うチームには、元メジャーリーガーなども所属し、日本の2軍や台湾のプロに匹敵するほどの実力がある
ドイツ
野球ブンデスリーガ(やきゅうブンデスリーガ、Baseball-Bundesliga)は、ドイツの野球リーグである。2015年現在、1部15球団、2部14球団の合計29球団が所属している。また、ブンデスリーガより下部のリーグも数多く存在する。
その他
西ヨーロッパ
- ブリティッシュ・ベースボール・リーグ(イギリス)
- フェデレーション・フランセーズ・デ・ベースボール(フランス)
- リーガ・エスパニョーラ・デ・ベイスボル(スペイン)
- ディビシオン・デ・オナー
- プリメーラ・ディビシオンA
- フラームス・ベースボール・リーガ(ベルギー)
東ヨーロッパ
北ヨーロッパ
- アイリッシュ・ベースボール・リーグ( アイルランド)
- エリートセリエン( スウェーデン)
- フィンニッシュ・ベースボール・フェデレーション( フィンランド)
- ラトビアン・ベースボール・フェデレーション( ラトビア)
南ヨーロッパ
このように、ヨーロッパにもしっかりとした野球リーグが存在していたのですね。さらに、各国のリーグのみではなく、ヨーロッパチャンピオンシップがあるなど、非常に面白そうなしくみになっていたのですね。ただ、これだけ多くのリーグがありますが、純粋な野球のプロとして野球のみで生活できるのは、オランダ、イタリア、ドイツなどのヨーロッパの主要リーグの中のさらに一部の主力選手くらいだけだそうで、まだまだ発展途上のリーグと言えます。しかし、これだけ土台が整っているのですから、この先日本やアメリカが中心となり、ヨーロッパへ野球をもっと普及させていけば、いずれはヨーロッパにも純粋なプロ野球選手がどんどん増えていき、野球の国際化へまた一歩近づけるのではないでしょうか?
当初は私も、「欧州選抜なんかと試合して、さらに欧州中に中継なんかして何の意味があるのか?」なんて思っていましたが、今回の親善試合は、ただ単に日本代表のレベルアップが目的ではなく、今後野球をヨーロッパをはじめ世界中のあらゆる国に広めていくための第一歩として非常に重要な役割を果たしているのだと思います。