高良健吾の給水活動は、もっと取り上げられてもいいのでは?
高良健吾は、熊本県出身で、今回の阿蘇地方の大地震で、故郷を思う心を抑えることが
できず、18日、熊本市内の小学校で給水活動をしたと事務所が発表した。これは、多
くの有名人が、故郷を思いながらも行動できずにいる中、若い俳優が行動を起こしたこ
とに、世間は驚いた。水が止まり、生活が困難だった人々にとって、水が配給され、生
活に少しでも役に立てることができたことは、大きな勇気を与えただろう。水は100
人分ほどしかなかったが、多くの家族の食事に使用されたことが伺える。
熊本県では、今も多くの世帯のライフラインが復旧せず、生活が困難になっている方が
いる。この給水活動は、一時的なものとして、大きく取り上げられてはいないが、彼を
責めることはできない。熊本の人々は、給水・配給を求めている。その姿から、彼は見
ていることができなかったに違いないからだ。
もっと多くの方が行動するように発言しなかったのは、彼の俳優としての姿を隠してい
たからだ。彼は、変装をして給水した。それは、一人の人間として、支援したいと感じ
ていたからだろう。
もっと、この姿、この想いを報道してもいいと思う。それは、支援を持って行くように
催促するのではなく、「熊本県を愛する人間がこんなことをした」というものでもいい
と思う。彼をなかったことにするのは、地元としても悲しいことだと感じる。彼の行動
は、良いとか悪いとか判断する基準にはない。それは、立場によって異なるからだ。行
政では、批判するだろう。しかし、水をいただいた人々は、希望の光になったはずだ。
高良健吾は、この給水活動に関して、コメントしていない。その姿は、筋が通っていて、共感できるものがあると思う。