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ケンカマッチで女子レスラーの顔面崩壊 レフリーやセコンドは何をしていた?

 

 22日に行われた女子プロレス「スターダム」の東京・後楽園ホール大会で、女子プロ史上まれに見る大惨事が起きた。メーンで行われたワールド・オブ・スターダム選手権試合で王者の世IV虎(よしこ=21)が試合中に壮絶なケンカマッチを仕掛け、挑戦者の安川惡斗(28)の顔面を“崩壊”させる大ケガを負わせたのだ。スターダムは厳しい処分を下す方針で、世IV虎はこのままマット界から追放される可能性も出てきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150223-00000002-tospoweb-fight

 

 

 プロレス界にとっては大事件になっているようですが、プロレス素人の私にとってはいくつかの疑問が浮かび上がりました。

※プロレスファンの方は、素人すぎる疑問からおそらく腹が立つだけだと思うので、読まない方が良いかもしれません

 

 

 

 

 ① プロレスってやらせじゃないの?

 

 そもそもプロレスってやらせなんじゃないでしょうか?もし仮に本気で勝敗を競ってやってたら、あんなに大きな技を普段猛練習している選手がまともに食らうわけないし、そもそもあんなに大きな技を使うわけはありませんよね?しかし今回、やらせのはずのプロレスでこんな大惨事が起きてしまうとは、どういうことなのか?やはりやらせではなく本気でやっているのでしょうか?

 そこで、プロレスのやらせ問題について簡単に調べてみました。

 結論から言えばやらせではありません。ガチンコです。

よくヤラセだ!とか八百長だ!とか言う人がいます。本当はガチなのに、ヤラセと思われてしまう原因は
■プロレスには「受け」の美学があるからです。
簡単に説明すると、勝敗だけ追求するとプライドやUFCのような試合になります。プロレスはショーですから多少大げさなポーズやジェスチャーはご愛嬌!相手の技を受けて、耐えて、こらえる姿に観客は感動し、熱くなり、湧きます。あえて「やらせ」があるとするのであれば、この「技を逃げずに受ける!耐える!」ことがやらせであり、ショーならではのシナリオだと思います。お互いすべての技をかわし続ける試合など盛り上がるわけありません。

つまりプロレスとは技を受けて→耐えて→返して→受けて→耐えて→返して→受けて→耐えて→返して…、最後まで耐えきった選手が勝つ、「シナリオがあるガチンコ」なのです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13112499603

 

 つまり、プロレスは、”技を受ける”という暗黙のルールがあるだけで、基本的にはやらせはないようです。日ごろ苦しい練習で鍛え抜かれた選手同士の大きな技と大きな技のぶつかり合いという一種のパフォーマンス的なものとして楽しむものなのかもしれませんね。たしかに、本当のガチで戦うボクシングや総合格闘技などは、勝利のみを目指すあまり、どうしてもディフェンスが中心となってしまい、大技が見られるのは1試合に1、2回ほどとなってしまいます。それもそれで高度な駆け引きなどからの緊張感があって面白いのですが、やはり大技同士のぶつかり合いというわかりやすい戦いを楽しみたい場合は、プロレスもよいのかもしれませんね。

 ただ、やらせでないのなら、また一つ今回の事件について疑問が出ました。

 

② 本気でやった結果ならば、罰せられる必要はないのでは?

 

 今回、相手を負傷させてしまった選手には厳しい処分が科せられるといわれています。しかし、格闘技なら戦った結果相手を負傷させるということはよくあることですし、それによって処罰を受けるということはどういうことなのでしょうか?

 そこでまずは、プロレスの反則行為について調べてみました。

 

 ①拳による首より上への攻撃(ボディへの攻撃は微妙)
②ロープに触れた状態になっている相手への攻撃
③チョーク(呼吸器官)への攻撃
④タッグマッチにおける2人以上による攻撃
⑤ヒザ、ヒジの鋭利な部分を用いての攻撃
⑥噛みつき、目つぶし
⑦口や鼻をふさぐ攻撃
⑧覆面レスラーのマスクを脱がす行為
⑨凶器攻撃
⑩レフェリーへの暴行
⑪試合出場権がない者による攻撃

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogtalent-suyama/411/

 

 これを見ると、今回の事件では、①の反則行為が該当したのでしょう。しかし、ここでまた一つ疑問が。

 

③ なぜレフリーはすぐに試合を止めなかった?

 

 なぜ被害者の選手が顔面崩壊するまで反則行為が繰り返されていたのに、レフリーはしばらくの間試合を止めなかったのか?

 ボクシングや総合格闘技なら、間違いなくすぐに試合を止めて、加害者選手の反則負けとしていたでしょうし、今回の件は試合を裁いていたレフリーにも責任はあるのではないでしょうか?また、セコンドもこのようになるまで黙って試合を続けさせる。加害者選手を擁護するわけではないですが、試合を行っている選手は非常に多くのアドレナリンが出ており、冷静さを失っている可能性もあるので、周りにいる冷静さを保っている人が止めるべきだと思うのは私だけでしょうか?

 ただ、プロレスのルールについていろいろと調べてみると、反則行為は4秒間なら行ってもよいなど、プロレス素人にはちょっと理解しがたいルール等もあったため、もしかしたら今回の件もプロレス特有の何かがあったのかもしれませんね。

 

 プロレスを他の格闘技と同列に見ること自体がナンセンスなのかもしれませんが、今回の事件は、加害者選手のみならず、ここまで重大な怪我を犯すまで反則行為を行わせ続けたレフリーやセコンドにも大きな責任があるのではないかと感じました。


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