ハンカチ王子以来の全国制覇に導けるか?怪物、清宮幸太郎ついに今春高校球児へ
3年前、米メディアの度肝を抜いた日本人の少年がいた。その名も、清宮幸太郎。
3年前のリトル世界選手権で12打数8安打3本塁打、おまけにリトル世界最長
飛距離を記録。投げても2試合7イニングを投げて15奪三振。ちゅうがく1年生なが
ら127㎞の速球を投げ込んだ。まずはその時の映像をご覧いただきたい。
いかがだっただろうか?中学1年生にして、身長183cm、体重100㎏といっ
た恵まれた体格から生み出されるパワフルなプレー。この大会での活躍により、一気
に米メディアに注目されるようになり、メジャーのスカウトまで狙っているという。
ただ、彼の一番のすごさは、現状に満足せず常に成長を続けているところだ。
この大会の翌年、清宮が所属する調布市ニアを掛布DCが訪れたところ、清宮が
シート打撃でなんと95m先のフェンスを越え、さらにその後方をそびえたつ高さ
20mのネットを超える、推定160m弾を放ったのだ。それには掛布DCも、
「松井や清原クラス。いや、松井より柔らかさがある」
等と大絶賛。是非阪神に来てほしいと、まだ中学生にもかかわらず、すでにプロ入り
を確約させてしまった。このように、リトルの世界選手権であれだけの活躍をしたの
にもかかわらず、決して現状に満足せず、成長し続けている。
そんな清宮の中学3年生での姿がこちら
少々見づらいかもしれないが、こちらはコボスタ宮城で放った、ライトへの弾丸ラ
イナーの本塁打である。言うまでもないが、もうすでに中学生離れ、いや、高校生の
中でもトップクラスの打撃を誇る選手となってしまっている。
そんな清宮も、いよいよ今春からは高校球児となる。進路はまだ正式には公表され
ていないが、小、中と早稲田実業に通っていることから、そのまま高等部に進学する
のではないかといった説が最有力である。早稲田実業といえばみなさんご存知の通
り、2006年の夏にハンカチ王子を率いて全国制覇をし、社会現象を引き起こした
学校である。あのハンカチフィーバーから約10年の時を経て、再び早実に大スター
が入学するかもしれない。現在は肩を痛めて野手に専念しているようだが、肩を痛め
る前は138㎞の速球も放っていたようで、肩の回復次第ではエースで4番として、
早実をまた全国の頂点へと導いてくれるかもしれない。
しかし一つ心配なことは、周りから騒がれすぎるあまり、他の人の何十倍ものプ
レッシャーの中野球をやらなくてはいけないということである。今はまだ一部の野球
ファンにしか知られていないが、高校に入り、甲子園にでも行けば当然メディアも大
きく扱うようになりそのプレッシャーも今の何十倍、何百もの大きさとなってしまう
だろう。周りから期待されるあまり、自分を見失い、結果を出せなくなる。そういっ
た選手は、今までに何十人といた。
しかし、そのプレッシャーという大きな壁を乗り越えた先には、プロ入り、日本代
表、メジャーリーグといった華々しい未来が待っているはずなので、是非そこまでた
どり着いてほしい。