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夏の甲子園中止決定! 東京都は独自の大会開催の方向で検討

 新型コロナウイルスの影響で、夏の甲子園大会の中止が決定してしまいました。

 夏の甲子園大会中止は戦後初、合計で米騒動時と戦争時に次いで3回目となりました。

 ここまで必死に己を磨いてきた3年生にとっては、無念以外の何物でもないでしょう。 元高校球児の筆者としても、無念でなりません。

 

 ただそんな中、東京都が新たに代替の大会案を出しているとのことです。

 

東京都はこの夏、高校3年生も参加可能な独自の大会を開催する予定があることがわかった。

東京都の高野連・武井専務理事が明らかにした。

この大会は、7月11日から神宮球場を使用して行われる予定となっていて、8月2日が決勝戦となる。

 引用元:https://news.livedoor.com/article/detail/18289351/

 

 開催可否の最終判断は6月20日頃を予定しているとのことですが、これは非常喜ばしい試みであると思います。

 

 少々現実的な話をすると、実際問題、現実的に甲子園を狙える位置にいる高校は、東西含めて200数十校あるうちの1割にも満たしません。

 

【現実的に甲子園を狙えるチーム例】

日大三早実東海大菅生、国士館 

関東一、二松学舎大付、帝京、その他その年によって異なる数チーム

 

 ※よく〇〇旋風といった形でベスト4くらいまで勝ち上がるチームや、大会序盤で強豪校相手に金星を上げるチーム、毎年安定してベスト8やベスト4まで勝ち進むといった類のチームも、結局は連戦となると地力の差で強豪校に負けてしまうので、「現実的に甲子園を狙えるチーム」の部類には入らないというのが筆者の考えです。

 

 

 少々話は逸れましたが、強豪校以外のほとんどの学校は、目標は甲子園出場に置きながらも、予選で何回戦まで行ったかとか、強豪校から金星を上げたとか、そういう予選の中でのできごとが非常に重要なポイントとなります。

 そのため、この代替の大会は、現実的に甲子園を狙える位置にいる学校にとっては少々物足りないですが、その他大勢の学校については、実質夏の大会がそのまま開催されたのと同じくらいの価値のある大会になりうると思います。

 

 つまり何が言いたいかというと、この大会を開催することは、多くの高校球児の気持ちを救うことになるということです。

 先ほどあげた「現実的に甲子園を狙えるチーム」でメンバーに入れるような選手は、実力的には次のステップに進むことができ、まだまだ野球人生を続けることができます。

 しかし、その他大勢に入る高校の選手たちのほとんどは、高校で野球人生を終えてしまいます。

 この大会を開催することで、野球エリートのレベルには満たないまでも、全力で積み上げてきた多くの「凡人」の晴れ舞台を作ってほしい。

 そのことが、きっと彼らの今後の人生の糧となってくれるはずであります。

 

 少々リスクを負ってでも、この大会だけは開催してほしい。

 それが、筆者の切なる願いです。